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小骨のイロイロ


心に引っかかったイロイロについての独断的感想文です。
by unza-rie
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春秋山伏記

藤沢周平著

最近読み始めた藤沢作品ですが、
今までわりと硬派な?侍の話を読む事が多くて、
武士の潔さ、かっこよさ、強さが全面に出ていたので、
池波は庶民派、藤沢は侍物という括りをなんとなく持っていたのですが。
そしてどちらかと言うと、藤沢は男性が好みそうだな。
出てくる女性もきれいな人が多いし。私はやっぱり池波だなー。
(なにせ、池波作品にはほとんど美人が出てこない)と
なんとなく思っていたわけですが。

この作品で、ついに大好きになってしまった。
物語はある村にやって来た山伏を中心に
村に起こる様々な出来事を短編形式で書いているのですが、
何が良いかと言うと、言葉が全部東北(庄内)弁なのです。
そう言えば、映画で見たたそがれ清兵衛も方言だった。
その響きがすごく良いのです。
そして、村に住む人々の普段の生活をとても温かく
見つめているその視点というか、空気が心地よくて、
いつまでも浸っていたい気持ちになって、
もう読み終わってしまうのかーと本当にさびしくなりました。
# by unza-rie | 2007-08-05 15:32 | 書籍

腑抜けども悲しみの愛を見せろ

本谷有紀子著

映画が良かったので、原作も買ってみました。
映画を観て原作も読んだのは
「ジョゼと虎と魚たち」以来。

小説の方でわりと細かく描かれている宍道の嫁については
映画でそこまで掘り下げてしまうと、主人公がかすんでしまうくらいの
不幸さでインパクトがある。
細かい登場人物やエピソードも変えたり省いたり、エンディング変えてるけど
映画は映画でかなり完全に独自の世界を作っていて、
どっちも面白かった。
宍道のキャラはかなり印象が違うけど、それはそれで良いし、
映画に出てこなかった猫おばさんは、もしやるとしたら松金よね子か
林家パー子が良いなと思ったり。
ただ、最後まで清深の行動と考えは抑えられていて、それが
最後にどかーんと来る。
そして、映画監督との文通についても、どこからが…って所は
曖昧になっていて、読者によって感じ方が変わるのかな。その辺、上手いなと思った。
# by unza-rie | 2007-08-05 15:12 | 書籍

備忘録

消えた女  藤沢周平
ラストが良かった。ほろり。電車の中で。
# by unza-rie | 2007-07-27 01:04 | 書籍

備忘録

姑獲鳥の夏 上・下    京極夏彦
クワイエットルームにようこそ   松尾スズキ
# by unza-rie | 2007-07-20 13:23 | 書籍

やさしくキスをして

ケンローチ作品
恋愛映画においてもやっぱりこの人の作品は。と思う。
痛すぎる、辛すぎる。究極の選択を迫られる。
正直、今の自分だったらきっとあきらめてしまう。
恋愛が全てを捨てても全うするほどのパワーだと
もう信じられなくなってしまった。
# by unza-rie | 2007-07-16 00:45 | やさしくキスをして


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