小骨のイロイロ


心に引っかかったイロイロについての独断的感想文です。
by unza-rie
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28

<   2005年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ビフォア・サンセットとリチャード・リンクレーター

リチャード・リンクレーター脚本、監督
主演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー

「恋人たちの距離」(原題:ビフォア・サンライズ)の続編
9年後の二人。

監督について、今まで全く気にとめていなかったのですが、
実はこの監督の作品を私は知らずに3本も見ていた。

前作の「ビフォア・サンライズ」、アニメの「ウェイキング・ライフ」
そして「テープ」。
イーサン・ホークは全部に出演している。

「ウェイキング・ライフ」で、
イーサン・ホークとジュリー・デルピーが恋人同士だったり、
「ビフォア・サンセット」で、
”どうせ私たちは死にかけの老婆が最後に見てる
夢なのよ”っていう
ウェイキング・ライフで話してた内容がそのまま出て来たり。
あー!そうか、同じ人が作ってたんだ、とやっと気づいた。遅いですか?
そう考えてみると、それぞれの作品で、
リンクしてる言葉や考え方があったりしてなかなか楽しめる。

で、「ビフォア・サンセット」です。
大体続編はコケるんだよと思って、期待してなかったのですが‥良かったです。
前回同様、限られた時間の中で繰り広げられる会話。
この監督の作品はとにかく、話しまくる。会話の量が半端じゃないし、
洞察的な会話というのか、会話だけである意味映画を成立させてしまう所が、
口べたな私にとっては、ミラクルです。
(それがウマい具合に話になってる作品が「テープ」で、
なんか日本でも演劇の舞台になってたな。さもありなん。
これもかなり面白くておススメです。)

で、ビフォア…今回も美しい風景を二人で歩きながら、ずっと話してる。
その内容がやはり9年前の初々しい二人とは、色々状況も変わって、
年齢も重ねての上なので違っているのが、リアル。
ジュリー(役名忘れました)は30オーバーで、見てるこっちが
「おいおい、そこまで自分をさらけ出していいの?」って心配になるほど。
でも、そこで引かないイーさん(役名忘れました)も素敵なのです。

これを見てると、やっぱり男の人は女の人よりもロマンティックなのかもな、
とか思う。
‥いや、違うか。
男の人は頭の中でロマンを育て(だからロマンのない結婚も出来)、
女の人は現実の中でロマンを求める(から、昔を忘れないと前進出来ない)って感じかも。

ところで、ここの感想を書く時に、他の意見や、感想に影響されたくないので、
いつも書くまでは、パンフとかも一切見ないのですが、
たまたま今回は他のブログで感想書いてた人の文章を思わず読んでしまったのです。
ところがその人はこの映画、全否定してた。

やっぱり見る人によって全然違うんだなあと思いながらも、
ある意味納得したのは、この映画はかなりシビアな映画で、
結婚や、恋愛に憧れを持ってる様な人にとっては、
あまりおススメ出来ないのではないかと。
私はどちらかと言うと、恋愛映画を見ないタイプで、夢を見せる様な作品よりは
よりリアルな人間模様を好む人間なので、この映画はかなりツボだったのですが、
前作は恋愛映画と位置づけられても、今回のは微妙かもしれないです。

私は良い恋愛映画だと思うけど、そう思わない人も多いに違いないことは想像出来ます。
どちらかというと、これから結婚する人よりも、
結婚生活が長い人とか、離婚歴のある人とか
に見てもらいたい映画だなあと思いました。
そういう人にはかなり色々心に響くと思うし。

あと、オープニングで流れた歌がすごく素敵だと思ったのですが、
どうもジュリー・デルピーが歌ってるらしい。
劇中にもギター抱えて歌うシーンがあって、本当に素敵。
どうも私は女の人のギター弾き語りに妙に弱いらしい。
ジュリーさんのCD欲しいくらいだ。

ラストのキメ方は、予想してなかったので、驚いたけど、
あとで考えたらウマい手かもなあ、と思った。

追記: パンフレット読みました。
この監督「スクールオブロック」も作ってた。
これもいい作品ですよね〜
あと、リアルタイムで進行する物語っていうのが特徴。
そうそう。だからかなり緊張感がありますよ。
見てる方も一緒にドキドキするのだ。
[PR]
by unza-rie | 2005-02-22 20:56 | ビフォア・サンセット

ジェフリー・ラッシュとシャイン

「Shine」見た。2度目。
1度目は公開時に映画館で見た。
驚く程、無感動な私がいた。眠くなったし。ちょっと寝ちゃったし。
映画館ではほとんど寝ないこの私が。
そんな作品に対して、感動出来なかった私は
これは情緒的に問題ありかな〜と自分の事を疑ってしまった。
その当時、CMなどではやたらに感動作、アカデミー候補?受賞作?とか
あおってたから、期待が大きすぎたとはいえ。
やっぱり皆がすごいとか言ってる物に共感出来ないのは
寂しかったりもした。

で、今日はリベンジのつもりで見たんですが、
やっぱり途中は(特に前半)
眠くなってしまったし、泣く事もなかった。
でもつまらない作品かと思えば、(最初に見たときは
退屈だと思ったけど)けしてそうでもなく、
むしろ感動作であるはずっていう先入観が映画の良さを
見逃す事になってしまっただけで、
これはなかなか良い人生讃歌の話だったなあ。と思った。
見返して良かった。

何故つまらないと思ってたこの映画をまた見る気になったのか?
それは、ジェフリー・ラッシュ。
シャインでもその演技が絶賛されてたんだけど、
シャインを無感動に見た私は、なんかウッディ・アレン似の変なおじさん
にしか見えず、興味ナッシングだったのだけど。

この間、「バンガーシスターズ」っていう映画に出てた。
バンガーシスターズの感想については、
「主役のゴールディー・ホーンの化け物級の若さ(57歳のはずなのに、エー???)とスーザン・サランドンのへんてこファッションとお尻のたれ具合くらいしか注目する所のない映画」
だったのですが、その中でキラリと光る演技を見せたのがジェフリーおじさんだったので、
相変わらず変なおじさんぶりではあったけど、あ、この人良いかもと思ったのです。

シャインの話に戻ると、若い頃のデビッドを演じてる俳優さんは
ラーメンズのメガネの人にそっくりだなあ。眼鏡と髪型のせいかも知れないが。
[PR]
by unza-rie | 2005-02-20 18:31 | シャイン

モーターサイクルダイアリーズ

ロードムービーってやっぱり好きなのかも知れない。
変わってゆく景色。変わって行く人間。
大陸の果てしなく続く一本道。
特にラテンアメリカは、むせ返る程の色の濃い緑や、
高山の雪景色。切り立った山々、
少数民族の暮らす村、インカの遺跡等、
見てるだけでもドキドキする景色。飽きない。
ガルシア・マルケスが大好きな私には、
ラテンアメリカは遠い憧れなのです。

この映画は若きチェ・ゲバラの放浪記。
原作は本人の書いた日記らしい。

エルネスト(チェ・ゲバラ)役にガエル・ガルシア・ベルナル。
色んな映画に出ていて、印象的な顔立ち。好きだ。
今までの役柄は、どちらかと言うと、やんちゃで無鉄砲な
イメージのものが多かった。でも、ここでは、
若く、エネルギッシュでありながらも、静かな雰囲気を持った
真面目で、真っすぐな青年役。それがぴったりと当てはまる。
ガエルはそのまなざしの強さが本当に魅力的。

南米大陸ををバイクで友人と横断する過酷な放浪の旅。
ポンコツで今にも壊れそうなバイク(ポデローサ号)での旅。
まだはっきりとした目標が見えていない若い時。
旅での色んな試練や経験を経て、確実にエルネストの雰囲気が
変わって行く。若くキラキラした純粋な、でもたより無さげな若者から
徐々に顔が精悍になり、まなざしが真っすぐに前を向き始める。
ウチに秘めていた何かが、現れて来る様な。

友人アルベルトとは性格も正反対で、でこぼこコンビ。
女好きで、お調子者、でも弁が立つアルベルト。
くそ真面目でバカ正直、でもとても純粋で、優しいエルネスト。
男前なのに、ダンスが下手。それが逆に人間らしくて
とてもチャーミングだった。
正反対な二人は、お互いに欠けた所を補いあったり、反発したり。
でも互いに影響を与えあういい関係。
真面目で融通の利かなかったエルネストが、友人のアドバイス?で、
意外な機転を見せたり‥

バイクは鉄くずになり、浮浪者の様によれよれになりながらも
1万キロを越す旅は、続く。
旅の最後のハンセン病の施設での出来事がやはり
印象的だった。
信念を貫く強い心。分け隔てのない優しい心。
人の痛みを自分の痛みの様に感じられるから、
人は彼を信頼するのだろう。
後の革命の指導者としてのカリスマ性をかいま見た気がした。
はっきりとつかめないながらも、
確実に変わった自分と、心に芽生えた何か。

(わたくし、何だか褒め過ぎですが、
映画は後の偉人としての彼を意識した
讃歌的な物ではなく、一人の若者の
等身大の成長記としての要素の方が大きいと思います。
弱い部分も融通の利かない所も全部ひっくるめて
それでも充分魅力的で、惹きつけられる人物像でした。)

人はたぶん閉塞した状況の中で、何かを変えようとするよりも
一旦、現実を離れて、全く違った状況に身を置いた方が
変わりやすいのかも知れない。
旅は解放だ。そして非日常。でもそこでの現実は
確実に人を変えて行くのかもしれない。

ポスターなどでは目にしていたけど、
どんな人で、どんな事をしたのか?

映画を見て、ますます興味が湧いて来たので、
原作本も買ってみました。
[PR]
by unza-rie | 2005-02-02 21:39 | モーターサイクルダイアリーズ

トゥルーマンショー

ジム・キャリー、エド・ハリス
数あるジム・キャリー映画の中でも好きな作品。
もちろんマスクとか、コメディアンの彼を全面に押し出した物も大好きですけど。

最初ね、ジム・キャリー苦手だった。
アメリカのコメディーが苦手だったっていうのもあるけど、
あの何と言うか、わざとらしい表情の作り方がむかつく感じで。

トゥルーマンショーは、コメディー的な要素もあるけど、
もっとブラックユーモアと言うか、色々考えさせられるストーリーで、
素のジム・キャリーもいいんだなって思わせた最初の作品かも。
でも他のあまりにもまじめな役には
逆にわざとらしさを感じたりもするけど。

この話の様な事は、そこまで大がかりじゃなくても、現実にあるような。
たとえば芸能人は、なりたくてなれば当然自分の顔の公共性も
覚悟の上ですが、たとえば、親に芸能人にさせられた子役とか、
もう生まれたときから自分の意思とは関係なく、皆に見られてる。

アメリカのテレビドラマの「フルハウス」って結構好きで見てたんだけど、
あの末っ子の赤ちゃん(双子が交代で演じてたそうですが、オルセン姉妹)
今年頃になって大人気みたいですが、
出発点は本人に無許可ですよね。そういうのって何か運命としか
考えられない。それともそういう風に育つと、それが普通になってしまうのか?
有名になった事がない私には見当もつきません。

結局、性格的に冒険家タイプで好奇心旺盛だった彼は、狭い世界から
飛び出す事を選ぶのだけど、もし、安心や安定を求めるタイプの
人間だったら、一生そこで暮らすかもね。
あと、本人に見られてるのを隠すんじゃなくて、
何でも見られるのが普通って風に育てたら、
そこまで「だまされた!」みたいな衝撃はなかったのかも。

プロデューサー役のエド・ハリス。
エド・ハリスって結構顔とか、はげとか怖いじゃないですか、
見た感じ。あの透き通る様な青い目も。
だからよく犯人役とかやるんだと思うんだけど、
トゥルーマンショーのエド・ハリスはエド・ハリス出演の映画の中で、
最も素敵だと思います。
あの、宇宙人じみた骨張った頭と、なんかあれなハゲをを帽子で隠す事によって、
あの、冷たい青い目を眼鏡で、知性的に見せることによって、
ものすごくかっこ良くなってます。
前から好きですけど、本当に好みです。
格好良すぎです。エド好きにはたまらない映画でもあります。
[PR]
by unza-rie | 2005-02-01 00:32 | トゥルーマンショー


カテゴリ
以前の記事
ライフログ
最新のトラックバック
真木ようこ “ベロニカは..
from 真木ようこ “ベロニカは死ぬ..
日本の形 The Jap..
from 日本の形
ご近所ナビ ミリオン
from ご近所ナビ ミリオン
やっと見ました(見れまし..
from いつもツイてる!
東京暮色
from DVDジャンル別リアルタイム..
ニコラス・ケイジ、映画で..
from 世界のスター・芸能ニュースブログ
モンドグロッソ Mond..
from Donkey Punch B..
映画「デス・プルーフ ..
from 富久亭日乗
藤沢周平作品
from Photologue +
【2007-116】天然..
from ダディャーナザン!ナズェミデ..
フォロー中のブログ
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧