小骨のイロイロ


心に引っかかったイロイロについての独断的感想文です。
by unza-rie
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カテゴリ:モーターサイクルダイアリーズ( 1 )

モーターサイクルダイアリーズ

ロードムービーってやっぱり好きなのかも知れない。
変わってゆく景色。変わって行く人間。
大陸の果てしなく続く一本道。
特にラテンアメリカは、むせ返る程の色の濃い緑や、
高山の雪景色。切り立った山々、
少数民族の暮らす村、インカの遺跡等、
見てるだけでもドキドキする景色。飽きない。
ガルシア・マルケスが大好きな私には、
ラテンアメリカは遠い憧れなのです。

この映画は若きチェ・ゲバラの放浪記。
原作は本人の書いた日記らしい。

エルネスト(チェ・ゲバラ)役にガエル・ガルシア・ベルナル。
色んな映画に出ていて、印象的な顔立ち。好きだ。
今までの役柄は、どちらかと言うと、やんちゃで無鉄砲な
イメージのものが多かった。でも、ここでは、
若く、エネルギッシュでありながらも、静かな雰囲気を持った
真面目で、真っすぐな青年役。それがぴったりと当てはまる。
ガエルはそのまなざしの強さが本当に魅力的。

南米大陸ををバイクで友人と横断する過酷な放浪の旅。
ポンコツで今にも壊れそうなバイク(ポデローサ号)での旅。
まだはっきりとした目標が見えていない若い時。
旅での色んな試練や経験を経て、確実にエルネストの雰囲気が
変わって行く。若くキラキラした純粋な、でもたより無さげな若者から
徐々に顔が精悍になり、まなざしが真っすぐに前を向き始める。
ウチに秘めていた何かが、現れて来る様な。

友人アルベルトとは性格も正反対で、でこぼこコンビ。
女好きで、お調子者、でも弁が立つアルベルト。
くそ真面目でバカ正直、でもとても純粋で、優しいエルネスト。
男前なのに、ダンスが下手。それが逆に人間らしくて
とてもチャーミングだった。
正反対な二人は、お互いに欠けた所を補いあったり、反発したり。
でも互いに影響を与えあういい関係。
真面目で融通の利かなかったエルネストが、友人のアドバイス?で、
意外な機転を見せたり‥

バイクは鉄くずになり、浮浪者の様によれよれになりながらも
1万キロを越す旅は、続く。
旅の最後のハンセン病の施設での出来事がやはり
印象的だった。
信念を貫く強い心。分け隔てのない優しい心。
人の痛みを自分の痛みの様に感じられるから、
人は彼を信頼するのだろう。
後の革命の指導者としてのカリスマ性をかいま見た気がした。
はっきりとつかめないながらも、
確実に変わった自分と、心に芽生えた何か。

(わたくし、何だか褒め過ぎですが、
映画は後の偉人としての彼を意識した
讃歌的な物ではなく、一人の若者の
等身大の成長記としての要素の方が大きいと思います。
弱い部分も融通の利かない所も全部ひっくるめて
それでも充分魅力的で、惹きつけられる人物像でした。)

人はたぶん閉塞した状況の中で、何かを変えようとするよりも
一旦、現実を離れて、全く違った状況に身を置いた方が
変わりやすいのかも知れない。
旅は解放だ。そして非日常。でもそこでの現実は
確実に人を変えて行くのかもしれない。

ポスターなどでは目にしていたけど、
どんな人で、どんな事をしたのか?

映画を見て、ますます興味が湧いて来たので、
原作本も買ってみました。
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by unza-rie | 2005-02-02 21:39 | モーターサイクルダイアリーズ


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